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■ インドネシアはラマダン(断食月)に入りました。(2014年6月29日~7月28日まで)

On the picture:
Masjid Baiturahman, Aceh, Sumatera
ラマダン(断食月)は イスラム教徒の人々が熱心に待ち望む祝福に満ちた1ヶ月間です。イスラム教徒の人々は、善行と祈りのすべてが報われるこのラマダン月に、神の慈悲、贈り物、そして罪の許しを与えられると信じています。政府発表によりインドネシアでは今年のラマダンは 6 月29 日 – 7 月28 日となります。(※会派によって1~2日日程が異なる場合があります。)
人口の大半がイスラム教徒であるインドネシアでは、人々が様々な伝統にのっとって、この聖なるラマダンを迎えます。伝統が異なっても、この聖なる月を感謝の気持ちで喜びをもって迎える気持ちは同じです。
いくつかのラマダンの伝統をご紹介しましょう。

• 中部ジャワ州スマラン“Dugderan”
Dugderan は中部ジャワ州の州都スマランで行われます。“Dug”はラマダン入りを知らせるモスクの ドラムの音を表し、一方、“Der”はモスクのドラムと同時に一斉に火を放つ大砲の音を表します。

• スマトラ島のアチェ州“Meugang”
“Meugang”はアチェ(ナングル・アチェ・ダルサラーム州)と周辺のイスラム教徒の人々の間で行われているヤギ、羊や水牛の虐殺のことです。この伝統は、州が王によって支配された 1400 年以来存在しています。

• ジャカルタのブタウィ族の“Nyorog”
ジャカルタのブタウィ族に伝わる“Nyorog”は、家族の中のお年よりに食べ物を配ることを意味します。この“Nyorog” の伝統はほとんどすたれてしまっていますが、まだ残っています。食べ物は水牛の肉や牛肉、ラーメン、コーヒー、ミルク、砂糖、シロップやその他いろいろです。

• 西ジャワの“Ngabuburit”
西ジャワのバンドゥン周辺のスンダ人は、よく夕暮れ前に家族と外出したり友人を招いたりして、断食期間中日没後の飲食物を口にしてもよい時間帯に、胃を驚かせないように甘いお茶とお菓子から食べ始める“ブカ・ プアサ”という習慣がありますが、これを彼らは“Ngabuburit”と呼びます。この“Ngabuburit”は様々 な始め方があり、友人と一緒にスポーツや観光をして楽しんだ後や、コーランを唱えるなどモスクで宗教的な時間を過ごした後に“Ngabuburit”を楽しみます。

• インドネシア各地で行われるBuka Puasa Bersama
今日では、インドネシアの多くの主要な都市では、聖なる月に特別なメニューが提供されているレストランやカフェに親戚、友人や同僚と一緒にでかけ、伝統的な日々の断食明け“ブカ・ プアサ”を共に過ごします。

• Nuzulul Quran と Lailatul Qadar
インドネシアではNuzulul Quran はラマダンの17日に、 Lailatul Qadarは同月の27日に祝うのが伝統となっています。


ラマダン期間中はご配慮をお願い致します:

• 企業は通常通り営業していますが、多くの場合限られた時間とスタッフで営業しています。つきましては、宿泊施設、トランスポーテンション及びインターネット経由や電話でのツアーの予約については、出発前にお早めにご予約をお済ませの上ご出発される事をおすすめ致します。
• イスラム教徒の多い地域では多くのレストランは日中営業しておりませんので、昼食用にホテルからランチ・ボックスをご持参の上ご出発されるか、オープンしている観光地のレストランはできるだけ早めにご予約されることをおすすめ致します。
またラマダン期間中は、地域によってアルコールの提供やカラオケなど娯楽施設の営業時間が制限されている場合もありますので、現地にて予め営業をご確認の上お出かけ下さい。
• ラマダンの精神に従っているイスラム教徒の人々の前では、日中の飲食を避けるほか、祈りの時間にはプライバシーを尊重するなどのご配慮をお願い致します。


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