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■バリ、オーストラリア安全監査で高い評価獲得
  国際安全監査が指摘:島の治安、飛躍的改善 (2006年12月16日)

オーストラリアの民間警備会社「SNPセキュリティー」は、バリ島及びバリ観光産業に関する4日間の集中安全監査を終え、バリ島の安全と警備面への取り組みの飛躍的改善を確認した。

SNPセキュリティーの代表取締役Tom Rroch氏によると、今日のバリは、以前のどの時期よりも安全環境が目に見えて向上しているという。

SNPセキュリティーは、シドニーに本社を持つ政府ならびに議会関係コンサルタント会社、S2iコミュニケーションからバリにおける治安改善の実際について、定量評価するという依頼を受注。

S2iのCEO、Wayne Tregaskis氏は、バリの治安に関する評価の見直しは、具体的な事実に基づかなければならないと主張。「バリが旅行者にとって安全な訪問先となったという主張について、真摯に向き合う一つの手段が安全監査だった」と述べている。

「SNPセキュリティーの監査は、バリが再びオーストリア人の望ましい休日を過ごす旅行先のリストに名を連ねる適切な時期であると証拠付けるものであった」。と、付言している。

さらに、「監査により、島の安全と警備に関してより高い信頼感が獲得でき、バリ島の観光推進者たちにもプラスとなった」。

「どの国の旅行者も、9・11以前に比べて、高い安全意識を有していることは事実である一方、もうバリがロンドン・ニューヨーク・マドリッド等、世界の他の旅行先よりも安全管理が手薄であると槍玉に挙がるようなことはないだろう」。と述べている。

SNP セキュリティー

SNP セキュリティーは、過去38年間にわたってシドニー国際空港の治安管理に携わってきた。また、シドニーオペラハウス等の代表的建造物やシドニー域内外の主要設備に対しても、サービスを提供してきた実績がある。

SNPの代表取締役Roche氏は、バリにおける治安への取り組みは、観光業にたずさわる様々なレベルで、ホテル、リゾート施設、レストラン等の民間機関と政府機関の相互努力によるものと指摘する。「バリは、島の第一の収入源である観光産業の復興なくして発展が難しいと認識するに至り、島全体で治安向上に一丸となった」。と述べている。

4日間に及ぶ主要な観光施設の監査には、クタ、レギアン、スミニャック等の旅行客に人気の区域や、ヌサ・ドゥアやジンバラン等にある最高級ホテルやレストランも含まれた。

SNPの高度に経験を積んだ反テロの専門家は、バリ島の新しい警察庁本部長・監察官のPaulus Purwoko氏及び政府情報部隊のメンバーらを含む政府高官と接見したが、そうした専門家による検査のほとんどは、治安状況のリアルタイム評価を行おうと、昼夜問わず抜き打ち且つ極秘裡に行われた。

「バリの状況は改善している。観光客のみならず、バリの地元の人々も島の至る所で治安の改善を実感している」と、Roche氏。

「基本的に、バリの警備組織には、警護に余念のない、地域毎の民間治安部隊Pecalangと、警察、軍隊、反テロ部隊等の政府組織の二つがある。こうした組織は、島の民間警備会社の高度な国際標準に則った訓練と相まって、全体として状況を飛躍的に改善させた」とRoche氏。

「特にオーストラリアの旅行者がバリ島に多くに戻ってきていること、ヨーロッパからの旅行者の急増など他の地域からの旅行者も増えていることなどから、島全体を訪れる旅行者の数が次第に回復してきている」。

他方、バリホテル協会(BHA)会長、Michael Burchett氏は、SNPセキュリティーの監査は、2005年のバリ安全計画に盛り込まれた提言を検討するちょうどよい機会だったと語る。「バリは世界で最も美しい場所であり、「旅行とレジャー」誌の「世界の最も行きたい島」で読者賞を獲得したばかりであり、世界で最もすばらしいリゾート地を抱えているものの、人々は安全と安心感を求めており、こうした取り組みが必要だ。

バリ観光局長「バリに関する海外渡航危険情報は不当」

バリ観光局(BTB)の局長Bagus Sudibya氏も、監査が実施されたことに満足気である。「バリの安全環境が改善したという判断が独立専門機関からもたらされたことはよかった。バリは、実際の治安への脅威を反映したものではない、我々からみると行き過ぎた渡航勧告にずいぶん悩まされた。現在は、政府及び地域の様々なレベルで、島の治安を支える努力をしている。バリは、住むにも旅行するにも素晴らしい場所であり続ける」。

バリディスカバリー
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