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■インドネシアの歴史的な二つの文書がユネスコの世界記録遺産(Memory of the World)に登録されました。

“Badad Diponegoro”というインドネシアの英雄ディポネゴロ王子の伝記的編年史と、詩人エンプ・プラパンチャによって書かれた“Negarakeretagama”というタイトルの、偉大なマジャパヒト王国のハヤム・ウルク王と宰相のガジャ・マダについての賛辞がユネスコの世界記録遺産に登録されました。この登録は、世界記録遺産として今年新たに登録された54件のうちの2件です。

ディポネゴロ王子は、1825年~1830年に及ぶオランダとのジャワ戦争で知られているジョグジャカルタ王家の王子です。インドネシア歴史専門研究家ピーター・キャリーによると、王子のこの伝記はインドネシア文学における最初のものではないかと伝えています。現在この伝記の原本はオランダにあり、コピーがインドネシアにて保管されています。


“The Negarakeretagama”は2005年にアジア・太平洋地区のユネスコ世界記録遺産として認定されていましたが、今回ディポネゴロ王子の伝記的編年史とともに世界的に認知されたものです。この詩は1365年に古代ジャワ語で書かれた詩だとされています。マジャパヒト王国は、当時インドネシアのスマトラ島からジャワ島、バリ島、ロンボク島、ボルネオ、セレベスからパプアニューギニア、シンガポレール、マレーシアの一部、ブルネイ、タイ、フィリピンのスール諸島までに勢力が及んでいたといわれています。


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