バリ島の人々はバリ・ヒンドゥー教を信仰し「ウク暦」と「サカ暦」の二つの暦に従って生活しています。ニュピは「サカ暦」の新年にあたり、バリ・ヒンドゥー教徒にとって精神修養に専念する最も重要な日で、インドネシアの国の祝日にもなっています。
1.2011年3月5日(土)ニュピ当日は、バリ・ヒンドゥー教徒は瞑想してバリ島から悪霊が去るのを待つ日です。島内では火や電灯が一切使われないほか、いかなる活動をしてはならず、レストランや商店等も一切営業が禁止され、航空機の離発着や交通機関も制限され、外国人のお客様にもこれら静寂を妨げる行為を禁止されます。
2.ニュピの日程は2011年3月5日(土)午前6時(※実際は午前0時頃から)から6日(日)午前6時までです。
3.ン・グラライ国際空港においては、国際線・国内線ともにトランジット便を除き全ての航空機の離発着が禁止され、乗客もトランジットの乗客以外の乗降も認められません。また、バリ島の全ての海港は閉鎖され、船舶による海運サービスの提供は禁止されます。
4.これらニュピの行動制限は、外国人観光客を含むバリ島内の全ての人々に適用され、警察、医療機関、消防等の治安・人命にかかわる緊急を要する場合を除き、バリ島内の屋外での行動が一切禁止されます。従って、お客様はご滞在中のホテル・宿泊施設から外出はできなくなりますので、予め当日のビーチ、プールやレストラン利用の可否などの情報についてご利用の旅行会社、ホテル、宿泊施設にご確認されることをおすすめいたします。
~ニュピの儀式スケジュール~
3月2日(水)Mekiyisormelasti
ヒンドゥー教徒達は隊列をつくって、各寺院で祭ってある御神体を海辺へ運び、それらを清める儀式が行われる。
―サヌール、クタビーチ
※一部寺院によってはクローズになる事がありますので事前にご確認下さい。
※儀式は地方によって3日に行われる場合もあるようです。
3月4日(金)TawurAgungKesangaceremony
悪魔が人間の生活を妨げないように、人々はオゴオゴという悪魔の大きな化身としての人形を引き回して町中を練り歩き、町を清めて翌日のニュピの日を迎える儀式が行われる。
―デンパサール市ププタン広場
―バリ島内のあらゆる村や町の広場や路地
※交通規制・渋滞や、寺院・観光スポットがニュピの準備のために終日又は時間帯でクローズになりますので事前にご確認下さい。
3月5日(土)“Nyepi”サカ暦1933年新年
ヒンドゥー教徒にとっての完全な静寂の日であり、一切の活動をしてはならず、火と電灯を一切使用せず、一切の外出も禁じられる。
―バリ島全域
※ホテルからの外出、チェック・イン/アウト・バリ島内での移動は一切できません。(緊急時を除く。)
※ホテル内施設(ビーチ、プール、スパ、レストランなど)が一部クローズになる場合がありますので、事前にご確認されることをおすすめいたします。
3月6日(日)Med-Medan
サカ暦の新年ニュピに関連して行われる伝統的なイベントで、若い男女達がお互いの理解と結束を固める。若者達は地域の寺院で祈りの後、グループのメンバー同士で抱き合って挨拶をして清めの水を浴びせかけられるという、とても陽気なイベントで、午後3時頃に行われます。
―デンパサール南部、セセタン村 |